2024/03/07 10:29

皆さんも、家族団欒だけでなく

様々な用途に活用できるヌックを

今あるリビングに取り入れてみませんか?

 

 “ヌック”とは、お部屋の中にある

「こぢんまりとした居心地のよいスペース」のことで

「家族が自然に集まる心地よい溜まり場」のような存在です。

 

そこで今回は

“ヌック”の使い方と作り方をご紹介いたします。

 



 

ヌックとは?

 

スコットランド発祥の“ヌック(nook)”は

海外ではよく取り入れられているインテリア様式ですが

例えば階段下やリビングの片隅。

窓際のちょっとしたスペースにヌックを設けることで

家族みんなが

または自分だけのやすらぎ空間を作り出してくれます。

 

秘密基地に憧れた幼少期の頃を思い出してみてください。

人は狭い空間にいると

不思議と落ち着いて居心地よく感じるものです。

いつものソファスペースとはまたひと味違う

温かみのある隠れ家のような場所。

ヌックの魅力はここにあります。

 



 

ヌックの魅力

 

それではまず、ヌックの魅力ある使い方について

その一例をご紹介しましょう。

フレキシブルに使えるヌックの活用方法は千差万別です。

さあ、皆さんはどう過ごされますか?

 


家族とくつろぐ

 

もともとヌックには

「家族のあたたかな団らんスペース」という意味合いがあり

従来のリビングダイニングよりも

もっとラフでフレキシブルな家族のくつろぎスペースとして

気軽に活用できるのがヌックです。

さらにお子さんのプレイスペースとしての使い方もあります。

 

ただし、ヌックを家族が好きな時間にシェアして使用したい

という場合は

あまり物をあれこれと置いたままにしないようにしましょう。

それぞれが遊んだり

趣味を楽しんだりした後は

おもちゃや趣味などに使用した物を

できるだけ決まった場所に片づけることで

ヌックをすっきりとした状態で維持することができます。

 



 

ひとりを楽しむ

 

時には家族と離れてひとりで過ごしたい時もありますよね。

そんなときヌックがあれば、家族がいてもお互いに気にならない

適度な距離感を作り出してくれます。

 

例えば家族がテレビを見ているときも

自分は趣味や読書などひとりの時間を楽しむことができます。

 



 

書斎として

 

省スペースな書斎として、ヌックにパソコンデスクなどを置いて

リビングで調べ物や作業をすることができます。

こぢんまりとした空間はかえって落ち着き

目の前のことに集中しやすくなるので作業もはかどりそうです。

 



 

ゲストをもてなす

 

ダイニングセットやリビングソファとは別に

コンパクトなテーブルセットやシンプルなソファ。

そして、ソファにはおしゃれなクッションなどをセッティングして

気軽にゲストをもてなす場所として使用することもできます。

リラックス感あふれるヌックでは会話も弾みそうです。

 



 

【リビングにヌック】をどう作る?

 

ヌックに明確な定義はありませんので

どんな風に作るかは皆さんの自由です。

ここからは、ヌックについて今一つイメージしにくい

という方のために、リビングにヌックを作るアイデアと

快適に仕上げるポイントについてご提案いたします。

どうぞご参考にしてください。

 


広さの目安

 

ヌックにはもともとそんなに広いスペースは必要ありません。

広さの目安としては23畳ぐらいあれば

家族でくつろぐには十分でしょう。

むしろ広すぎない方が落ち着けるというのがヌックのいいところ。

家族が1人~少人数でシェアし合うのであれば

リビングの片隅のちょっとしたスペースでも大丈夫です。

 



 

どこに作る?

 

リビングにヌックがほしいけれど

具体的にどこに作ればよいの?とお考えの方は

次のような場所に作ってみてはいかがでしょうか。

 


景色のよい窓際に

 

あたたかな陽ざしの中でゆっくり過ごしたいという人は

景色のよい窓際がおすすめです。

ごろりと寝転んだり、読書を楽しんだり…など

気持ちのよいひとときが過ごせそうです。

 

ヌックは出窓を利用した空間に作られることも多いので

それにならって窓の下にベンチやソファを設けてみてもいいですね。

コンパクトなテーブルセットを置けば

景色を眺めながらのティータイムを楽しむこともできます。

 



 

お部屋のデッドスペースに

 

皆さんのリビングを見渡してみてください。

どこかにデッドスペースはありませんか?

特にひとりでくつろげるヌックがほしいという人は

少しのデッドスペースでもヌックとして使用できますよ。

デスクセットを置いて読書を楽しんだり

ワークスペースとして使用したり

お気に入りのクッションを並べて

リラックス空間にとお部屋を有効に活用できるかもしれません。

 


 


クローゼットに

 

収納スペースに余裕があればリビングのクローゼットや押し入れ内を

ヌックとして使用できることもあります。

例えば1畳ほどの空間でもひとりで過ごすなら十分な広さです。

工夫次第で隠れ家感のある素敵なヌックが出来上がるでしょう。

 



 

ひと工夫でさらに快適に

 

ヌックとして使用する場所が決まったら

より快適に過ごすためのひと工夫を加えてみませんか?

ご参考までに次のようなアイデアをご提案いたします。

 


ゆるやかにゾーニング

 

ヌックは「家族が一緒にくつろぐ場所」というだけでなく

「ひとりで過ごす場所」としての役割もあります。

しかし、かっちりとした間仕切りなどを作ってしまっては

せっかくのヌックのメリットが失われてしまいますので

家族の存在を感じながら

付かず離れずの程よい距離感で心地よい時間を楽しむため

ヌックはゆるやかにゾーニングすることをおすすめします。

 

一例として、圧迫感のないシェルフなどで

さりげなく仕切ってみてはいかがでしょう。

壁のくぼみなどのデッドゾーンにヌックを作りたいという場合は

アクセントクロスとして壁紙の一部を張り替えると効果的です。

 



 

段差や異素材で区別する

 

ヌックを作るときによく使われるのが

天井を下げたり床を上げたりして他のスペースと区別することです。

もっと手軽にヌックを作るためには

段差や異素材のものを用いることで周囲と区別するとよいでしょう。

 

例えば「ユニット畳やベンチなどで床を上げる」

「カーペットやラグを敷く」などで

天井や床などのリノベーションをしなくても

低コストでヌックを独立した空間として認識させることができます。

 



 

照明を工夫する

 

落ち着いた雰囲気を演出するために

照明も工夫をしてみてはいかがでしょうか。

ヌックには蛍光灯のような白色の光よりも

あたたかみのある暖色系の光を取り入れるのがおすすめです。

ペンダントライトを使用したり間接照明を置くなどして

少し暗めのあかりにすることで

照明を利用したお部屋のゾーニングもできます。

 


まとめ


リビングのちょっとした空間に手軽に取り入れることのできるヌックは

皆さんのおうち生活をより居心地のよいものにしてくれるかもしれません。

感性とひと工夫でオリジナリティあふれるヌックを作り上げていただき

豊かで充実したおうち時間をお楽しみください。