2023/08/24 10:15

ジャパンディスタイルとは?

 

ジャパンディスタイルって何?

といわれる方もおられると思いますが

 

ジャパンディスタイルとは

数年前から新しい世界的なトレンドとして

SNSなどでも話題のスタイルのこと。

ジャパン(日本的)と

スカンディナビア(北欧的)を融合させたもので

新しいインテリアのスタイルを表す造語です。

 

そこで今回は、新たなトレンドとして進化した

「ジャパンディスタイルとは何か?」を紐解きます。

さらに、ジャパンディインテリアの

具体的な取り入れ方も解説しますので

ぜひ参考にされてみてください。

 



 

今回取り上げたジャパンディスタイルは

「日本的なシンプルモダン」と

「北欧的な温かみのあるナチュラルテイスト」を融合させた

新しいインテリアのことを言います。

 

ジャパンディは

素材の持ち味を生かして自然との調和を大切にしながら

くつろぎの空間を作るスタイルです。

 


日本でもファンが多く、もはや定番となった北欧テイスト

 

北欧はアルネ・ヤコブセンやハンス・J・ウェグナーなどを代表する

「機能と美」を追求したデザイナーの宝庫です。

 

また、日本でも

柳宗理や剣持勇などの素晴らしいデザイナーを筆頭に

ジャパニーズモダンというスタイルを確立しましたが

北欧と日本に共通するのは、木を使ったアイテムが多いことです。

 

現在、木目の美しさをそのまま生かし

木材の持つしなりや曲線をデザインに落とし込んだ作品は

多くの人々の暮らしの中で愛され続けておりますが

ジャパンディスタイルでも、木製家具は中心的な役割を果たします。

 



 

ジャパンディスタイルの特徴と取り入れ方のコツ

 

では「シンプルでミニマルなのに、ゆったりリラックスできる。」

そんなジャパンディスタイルは

どうやってつくり出せば良いのでしょう?

 

ここからは

ジャパンディスタイルの特徴と取り入れ方のコツを解説します。

 


天然素材のアイテムを使った空間づくり

 

ジャパンディスタイルの決め手となるのは、自然との共生と調和です。

そのため、天然素材を上手に取り入れることが何より大切。

 

木材はもちろん、布や麻や紙などのさまざまな天然素材を

空間の中で調和させます。

自然由来の家具を意識して取り入れて

リラックスできるインテリアを目指しましょう。

 



 

過度な配色は避けて落ち着きのあるカラーを選択

 

ナチュラルなアースカラーを使い

色彩を抑えることもジャパンディスタイルの特徴ですが

大きな面積を持つ壁やカーテンなどには

生成りやベージュなどの明るめのベースカラーを配置しましょう。

 

また、ソファやラグなど部分的に色をプラスする時にも

少しくすみを持たせたアクセントカラーにすると

全体にまとまりが出ます。

 

さらに、北欧的な温かみと日本的な侘び寂びが共存するのが

ジャパンディです。

色彩を抑えすぎても無機質で殺風景な空間になってしまうので

ベースカラーとアクセントカラーのバランスにも注意しましょう。

 


シンプル&ミニマムな暮らしで余白の美を楽しむ

 

ジャパンディスタイルは

欧米で生まれてトレンドになった経緯がありますので

よく使われる家具は欧米的な暮らしに馴染むソファやチェア

テーブルが基本。

ですから日本的な要素は、むしろ、空間のつくり方に現れます。

 

例えば、和の様式美として「余白」という考え方がありますが

この余白を上手に使うことで

空間に情緒や奥行きを持たせることが可能です。

 

余計なものを取り除き、シンプルでミニマムな空間づくりを心がけ

余白の美を楽しみましょう。

 



 

マンションの間取りでも気軽に取り入れられるジャパンディスタイル

 

ここまでジャパンディスタイルの特徴について掘り下げてきましたが

お部屋のスペースに余裕のない人は

「ハードルが高い」と感じておられるかもしれません。

 

そこでここからは、標準的な23LDKの間取りでも実現できる

ジャパンディスタイルの取り入れ方をご紹介していきます。

 


重心を低くして空間に余白を与える

 

ではまず最初に、LDKのジャパンディインテリアを考えてみますが

一般的なマンションの場合、ダイニングテーブルセット

ソファ、テレビ、本棚などを置くだけでごちゃごちゃしてしまい

「余白を考える余地がない!」という方も多いですよね。

ですが、そんな時は、重心を低めにしたインテリアにするのがおすすめ。

 

腰高くらいの高さの家具を選び、ラインを揃えましょう。

また、座面や背もたれが少し低めにデザインされたソファを選ぶのもおすすめです。

本棚や収納棚を置く場合も、高さを揃えて横のラインを揃えるとGOODですね。

 

そして、腰より上の空間はアクセント的なアイテムに限定。

照明器具や額縁などは、ジャパンディらしいカラーや

素材感のものを選びましょう。

腰より上の空間や、壁の余白をデザインするような気持ちで

配置してください。

 

ジャパンディスタイルを意識しながらも

自分らしさを表現してみましょう。

 


ダイニングテーブルで演出するジャパンディスタイル

 

ジャパンディスタイルを印象付けるアイテムとして

家族団欒の真ん中に位置するダイニングテーブルは大事な要素ですが

木部はなるべく天然木で

白木に近い明るい色味のものを選ぶのがおすすめです。

 

木の樹種や塗装にも様々な風合いの違いがありますが

木目の美しさが際立つものを選ぶと良いでしょう。

 

チェアは、普通のチェアを人数分揃えるのも良いですが

ベンチタイプのものを選ぶと空間がすっきりと見えます。

 

また、布地の座面のものを選ぶ際は

ぜひアースカラーを選んでみてください。

 

さらに、ラタンやペーパーコードなどで編まれた座面の椅子も

ジャパンディスタイルにピッタリです。

ダイニングテーブルの上に

お気に入りデザインのペンダントライトを取り付ければ

特別な空間を演出できるでしょう。

 



 

和室はテイストミックスを積極的に楽しむ場に

 

もし、お住まいに和室があれば

欧米のジャパンディスタイルとは一味違う日本らしさを利点にした

ジャパンディスタイルを作り出すのもおもしろいですね。

 

和室は、北欧と日本のテイストをミックスさせ

違和感を積極的に楽しむ空間にしてしまいましょう。

 

窓のカーテンを外して木製のブラインドに取り替えたり

障子の和紙を白からくすみカラーの和紙などに変えてみるだけでも

効果的です。

ローソファを置き、和紙のペンダントライトを

いつもより低い位置に取り付けて

空間の重心をうんと下げてみても良いですね。

自分なりのジャパンディスタイルを探してみてください。

 

 

今回は、ジャパンディスタイルの特徴や取り入れ方を解説しました。

自然の暖かみと侘び寂びの精神を表すミニマムな空間は

精神的にも豊かさと安らぎを与えてくれることでしょう。

 

天然素材で作られたロースタイルの家具を中心に配置すれば

狭いお部屋や和室でもジャパンディスタイルを楽しめます。

 

日本の伝統的なデザインを再発見しながら

この新しいスタイルを温故知新の気持ちで取り入れていきたいですね。