2022/12/01 10:03



明るく開放的なリビングは多くの方の憧れ。

ですが「なんだかリビングが暗い…」と

お悩みの方も多いのではないでしょうか。

日当たりや住宅の密集度によっては

リビングに十分な明るさを確保できないこともあります。

そこで今回は、暗いリビングを明るくする手軽な方法を4つご紹介。

リフォームやリノベーションができない方も、ぜひ参考にされてみてください。

 


暗いリビングがもたらす悪影響とは?

 

リビングの暗さを楽しむのもひとつの方法ですが

明るさが十分でない場合、生活リズムや衛生面に悪影響が出やすくなります。

気分や光熱費に影響を及ぼすこともありえるでしょう。

 

 



 

生活リズムが乱れる

 

人間に生活リズムをもたらすものとして

「体内時計(生体時計)」があると言われています。

そして、この体内時計に大きく関与しているとされるのが「光」。

体は日光を浴びることで朝であると認識したり

日没以降は休息状態へと向かったりと、1日のリズムをつくっています。

 

けれども日差しの入らない部屋で過ごしていると

体が昼と夜を区別しにくくなってしまいます。

1日の多くを過ごすリビングだからこそ、明るく保ち、生活リズムを整えたいですね。

 




 

不衛生になりやすい

 

日当たりの良くないリビングは、湿気がたまりがちになります。

風通しが悪いとさらに湿度が上がりやすくなるので

梅雨の時期や冬場はカビの繁殖に注意が必要です。

 

さらに、空気中に飛散したカビの胞子を吸い込むことで

アレルギー症状を引き起こす場合もあるなど

衛生的に良い状態とは言えません。

暗いリビングでは、換気や湿気対策を十分に行う必要があります。

 

 



 

気分が沈みやすい

 

人間の体は、日光を浴びることで

「セロトニン」という神経伝達物質を分泌することがわかっています。

セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれるもので

ストレス解消や気分を明るくするのに役立つ物質です。

そのため、日光に当たらない環境で生活していると

セロトニンが不足し、気分が沈みやすくなります。

 





 暖房効率が悪くなる

 

日当たりが悪いと、リビングの室温が上がりにくくなります。

そしてその結果、エアコンや床暖房を長時間稼働させたり

他の暖房器具を取り入れたりしなければなりません。

 

エアコン暖房は冷房よりも電気代がかかるケースが多く

冬場の光熱費が高額になることもあります。

 


暗いリビングを手軽に明るくする方法

 

リビングが暗いことで、生活にさまざまな影響を与えてしまいます。

そこで、ここでは、リフォームやリノベーションをしなくても

リビングを明るくできる方法をご紹介します。

 

 

照明器具を活用する

 

照明器具を活用することで、リビングに明るさをプラスできます。

照明器具にもいくつかのタイプがあるので

ご自宅のリビングに合うものを選びましょう。

 

 



 

シーリングライト

 

一般的に、リビングで多く使われる照明がシーリングライトです。

取りつけが簡単で、多機能なものがそろっています。

リビングが暗いと感じる場合は

シーリングライトの明るさを上げてみるのがおすすめです。

 

シーリングライトには天井に密着するシンプルなものや

デコラティブなデザインのものなどさまざまあるので

選ぶのが楽しくなりますね。

 





 ペンダントライト

 

ペンダントライトは、コードなどで吊り下げるタイプの照明器具です。

リビングダイニングで使われることが多く

コードの長さによって印象が変わります。リビングに明るさが足りない場合

ペンダントライトで光をプラスしてみましょう。

天井が高いリビングで使えば、開放的な印象を強調できるメリットも。

ボリュームのあるデザインのものを選べば

リビングインテリアのポイントとして活用できます。

 




 

補助照明

 

リビングインテリアで人気のある「一室多灯」スタイル。

リビングの広さや使い方に応じて

複数の照明器具を補助的に使うコーディネートです。

 

照明器具で空間を直接照らすだけでなく

間接照明や小さな照明器具を効果的に取り入れることで

リビングにおしゃれ感を出せます。

ワット数の低い照明器具で必要な場所だけ明るくできるので

節電にもつながるのが嬉しいところです。

 




 

白が基調のインテリアにする

 

白は光を反射する性質のある色です。

そのため、日差しの少ないリビングでも

光を反射して明るい印象をつくってくれます。

 

リビングが暗いと感じる場合は

リビングインテリアのベースカラーを白に変えてみましょう。

壁紙を白っぽいカラーのものにしたり

ラグなど面積の広いアイテムを白にしたりすると

リビングがグッと明るくなりますよ。

 





 大きな家具・ものを減らす

 

リビングに大きな家具があると、窓からの日差しを遮ってしまいます。

その結果、リビングが暗くなったり、窮屈な印象を与えたりすることに。

 

また、日の当たる床が見えることでリビングが明るく見える効果も期待できます。

大きな家具やものを減らし、すっきりした印象に整えましょう。

 




 

バルコニー・ベランダの床を工夫する

 

窓から入る光も有効活用しましょう。

リビングにバルコニーやベランダが隣接している場合

明るい色のすのこや白いパネルなどを敷くと光を反射してくれますし

バルコニーやベランダからの光がリビングに差し込むので、明るさがアップします。



暗いリビング対策の注意点

 

心地よいと感じる照明の明るさや光色は、人により異なります。

リビングに照明器具を取り入れる際、家族の感じ方や光色に注意しましょう。

家族の団らんの場にふさわしい対策を取ってみてくださいね。

 




 

家族全員がつくろげる明るさにする

 

リビングを明るくする際には

家族全員が快適に過ごせることを重視しましょう。

 

たとえば、高齢者がものを見るのには

一般的な成人よりも明るい環境を整える必要があります。

しかし、高齢の方は眩しさに敏感なことが多いため

間接照明などを活用することで眩しさを減らすのが大切です。

家族一人ひとりの感じ方に配慮したインテリア計画を練ってみてください。

 




 

リビングに合った光色を選ぶ

 

照明器具は、光色によっても明るさの感じ方が変わります。

一般的に照明の色には電球色・昼白色・昼光色の3種類ありますが

そのうち、あたたかみのある電球色や、オールマイティな昼白色がおすすめです。

 

昼光色は青みがかった白色の光を指し、リラックス空間には適さないと言われています。

リビングの照明は、光色にも注目して選びましょう。

 

 

今回は、暗いリビングを手軽に明るくする方法をご紹介しました。

日差しが入りにくいリビングは、照明器具を活用したり

インテリアコーディネートに工夫したりすることで明るい印象に変えられます。

光色にも注目して、家族一人ひとりが快適に過ごせる明るさに調節してみてくださいね。