2022/10/27 09:46



お部屋をおしゃれに見せたいと思うなら、欠かせないのが照明(ライト)。

照明のデザインはもちろん、照明が放つ光の強さや色

組み合わせによってもお部屋の雰囲気はがらっと変わります。

今回は用途や暮らしの形態、インテリアに合った照明の選び方を紹介します。

 


 

照明の種類と特徴

 

照明と一言で言っても、その種類はさまざま。

まずは、照明の種類とそれぞれの特徴を確認していきましょう。

 

 

★ シーリングライト

天井に直接取り付けるタイプの照明です。

高い位置から部屋全体を明るく照らすことができるだけではなく

無駄なスペースを取らないというメリットがあります。

 


★ ペンダントライト

吊り下げて使うタイプの照明です。

ライトの高さを調整することで光の印象を変えることが可能です。

ダイニングスペースに多く使われているほか

窓際に置いて間接照明としても活用できます。

 


★ シャンデリア

吊り下げられ、多くのライトが付いたゴージャスな印象の照明です。

広範囲を照らせるのもメリット。

客間など、華やかなムードに仕上げたい空間におすすめの照明です。

 


★ ダウンライト

天井に埋め込まれている照明で

廊下など真下を照らすために使うのが一般的。

新しく取り付けるためには工事が必要になります。

 


★ スポットライト

部屋を直接照らすのではなく、天井や壁に取り付け

特定の物や部分を際立たせるために使う照明です。

 


★ フロアライト

床に置く補助照明。天井から吊るすタイプに比べ

自由に動かして光を当てる場所を変えられるのがポイントです。

 


★ デスクライト

卓上で使用する補助照明。シェードの向きを変えられる小型タイプの照明です。

 


★ テーブルライト

机の上を自由に動かせる小型の補助照明。使い勝手の良さが最大の魅力でしょう。

 


★ ブラケット

壁面に直接取り付ける照明です。部分照明として使われることが多く

壁を広く照らして奥行きを生む効果があります。

 

このように、照明にはさまざまタイプがあります。


 


 

部屋の広さと明るさの関係

 

照明と部屋の形状を組み合わせて考えながら

部屋に合った明るさの照明を選ぶことが重要です。

一般的には1畳あたり40Wの明るさが必要だとされています。

部屋の広さに合わせ、適切なワット数を把握しておくことが大切です。


 


 

電球の種類は大きく分けて白熱電球、蛍光灯球、LED電球の3種類があります。

同じ部屋の広さであっても電球の種類によって、見合うワット数は異なります。


例えば、4.5畳の部屋に適したワット数は

白熱電球なら120W180W、蛍光灯球なら45W

LED電球はルーメン(lm)という単位で明るさを表現するのが一般的ですが

2200lm3200lmを目安にするといいでしょう。

 

白熱電球は肌の色や料理の色をより自然に見せる役割を持ち

これまで多くの家庭で使われていました。

蛍光灯は部屋全体を明るく照らすことが可能で

影ができにくいメリットがあります。

 

そして、代わり、普及率が高まってきているのがLED電球です。

LED電球は一般的な白熱電球よりも寿命が約40倍長く

消費電力が約8分の1とも言われ経済的です。

 

また、電球や蛍光灯球には色があるので

同じ種類の照明でも異なる風合いを楽しむことができます。

電球、蛍光灯球の色は電球色、温白色、白色、昼白色、昼光色の

5種類とされていますが

一般的に広く販売されているのは電球色、昼白色、昼光色の3つです。

 

電球色はオレンジ色の温かみのある色が特徴。

部屋のイメージを落ち着かせたいときに向いています。

昼白色は太陽の明るさに最も近い自然な光が楽しめるもの。

昼光色はより白く、青みがかったもっとも明るい色です。

集中力を高める効果があり、オフィスや勉強部屋に向いています。

 

電球の特性や、部屋の広さに必要な明るさを把握しておくと

理想通りの空間づくりが可能になります。

 



 

場所別!照明の選び方

 

照明にはさまざまな種類がありますが、部屋ごとに向き不向きがあります。

ここでは場所別におすすめの照明をご紹介します。

 


★ キッチン

作業場となるキッチンは明るさ重視。キッチン周りをしっかり照らしてくれる

ペンダントライトやスポットライトがおすすめです。

 


★ リビング

リビングに向いているのは明るさが調整できるシーリングライトでしょう。

新築住宅なら、ダウンライトを取り付けてスペースを広く見せてもいいですね。

 


★ 玄関・廊下

元気よく帰ってくるお子さんを迎え入れ

ゲストをお迎えする玄関は、家の第一印象が決まる空間。

すっきりとした空間にしたいなら、ダウンライトがおすすめです。

ダウンライトは照明の直下を照らすのではなく

あえて壁を照らしスポットライトのように使うことが可能です。


スポットライトより広範囲を照らしてくれるので、柔らかな印象を与えてくれます。

ムードを演出するなら、ペンダントライトをつけるのも一つの手。

ランプシェードのデザインで遊んだり

照明がいくつも付いているタイプを選んだりすれば

個性ある空間を作ることが可能です。

 


★ トイレ

トイレには間接照明で落ち着きのあるムードに仕上げるとおしゃれに決まります。

小ぶりのシーリングライトやダウンライトを活用するといいでしょう。

電球のカラーは電球色を使うのがおすすめです。

 


★ 浴室

浴室で一般的なのはブラケット。湯気が出る浴室は天井から照らすのではなく

壁面に光を当てたほうが効率良く明るくなります。

シーリングライトを使うなら、大きな照明を使うといいでしょう。

 

天井や壁面に照明を取り付けるときは、配線器具が必要な場合もあります。

理想の照明を考える前に

自宅で取り付けることができるのか確認してから選びましょう。


 


 

ワンランク上のおしゃれな空間を作るヒント

 

部屋に合った明るさの照明を付けることは重要であるものの

あえてシーリングライトではなく間接照明を使い

2つの照明を組み合わせたりするなど工夫を凝らせばまたひと味違う

雰囲気ある空間づくりが可能になります。

例えば、部屋全体を照らすならシーリングライトやシャンデリアが一般的ですが

あえてフロアライトを使ってムードのある部屋を演出する方法もあります。

 

ここからは、一風変わった照明使いのアイデアをご紹介します。

 


フロアライトで壁面をライトアップ

 

一般住宅で広く使われる白い壁紙は、清潔感がある一方で圧迫感を与えがちなものです。

部屋を広く見せたいなら

影をうまく利用すれば奥行きがあるように見せることができます。

電球色のフロアライトで壁面をライトアップするのがおすすめ。

全体の照明は少し暗くしてくださいね。

 


家具を照らす

 

部屋の全てを明るく照らすのではなく

あえて家具だけを照らすよう意識するとおしゃれな空間を演出できます。

テーブルに置くだけでいいテーブルライトは、手軽に試せるアイテム。

少し斬新なデザインでもイメージと違うのであれば撤去すればいいだけなので安心です。

部屋の明かりを暗くして、テーブルライトで家具を照らしてあげるといいでしょう。

 


照明と一言で言ってもさまざまな種類があります。

 

・明るさの基準を把握することで

 ライフスタイルにあわせた照明が選べるようになります。

・照明は場所ごとに向き不向きがあるので、特性を理解することが大切です。

・あえて明るさだけにこだわらない照明選びをすれば、おしゃれな雰囲気を演出できます。

 

照明選びを工夫すれば、ひと味違う印象を部屋に持たせることができます。

「セオリー」にしばられることなく、自由な発想で照明を選びましょう。