2022/07/21 09:39



コーディネートの際に知っておきたい「色配分」のコツ

 

インテリアはカラーコーディネートによって雰囲気や印象が大きく変わるもの。

単純に全てを同じ色で揃えると、統一感は出ますが

少しもの足りない印象になってしまうかもしれません。

かといって、好きなだけ色を組み合わせてもまとまりがなくなってしまいます。

 

ですから、インテリアで複数の色を取り入れる場合は

全体のバランスを考えてみる

「何色使うのか?」

「どのように調和をとるのか?」これがポイント。

 

カラーコーディネートというと、選ぶのを難しく考えてしまうかもしれませんが

初めての方でも、色の「選び方」や色の「配分」のコツをおさえると

意外と簡単に選ぶことができます。

 

今回はそんなカラーコーディネートの基本・コツをご紹介していきます。

 

 


 

では最初は「色の配分のコツ」をご紹介。

 

色の黄金比と呼ばれる配分は「70255

 

「何それ!?」って方もいらっしゃるでしょうが

これは「ベースカラー70:メインカラー25:アクセントカラー5

という、それぞれの面積の割合。

 




お部屋の面積が100%だとすると

そのうちの70%がベースカラー、そして、25%がメインカラー

残りの5%がアクセントカラーといった意味。

 

この配分でまとめると、調和のとれたインテリアをつくることができますので

最初にこれを押えておいてください。


 





では、ベースカラーとは?

 

「ベースカラー」は床、壁、天井など

お部屋の中で一番大きな面積を占める色のことをいい

「明るい感じにしたい。」「少し落ち着いた感じにしたい。」などの

お部屋全体のイメージをつくる基礎の色のことをいいます。

 

床の色は明るめ~暗めのブラウンが多く

壁や天井はお部屋が広く見えやすく、明るめの主張しすぎない色味がおすすめで

ホワイト・グレー・ベージュなどがよく使われます。

 

 

 



メインカラーとは?

 

次に、「メインカラー」は建具、家具、カーテン、ラグなどに使う

インテリアの主役となる色のこと。

そして、この色によってお部屋の印象がガラッと変わりますので

とても重要な役割になりますが

メインカラーは1色に限らず、2色選ぶ場合もあってOK

 

ただしこの2色は、ブラウンとベージュ、またはブラックとグレーなど

同系統の色同士を選ぶのがおススメですし

ベースカラーとの調和をとることも大切です。

 





アクセントカラーとは?

 

そして最後の「アクセントカラー」は小物やクッションなどに使う色で

インテリアのポイントになったり、全体の引き締め役。

よく絵画やインテリアオブジェ、照明のシェードなどにも用いられます。

 

そして、アクセントカラーは占める面積が小さいので

空間にメリハリがつくようにはっきりとした色を選ぶのがポイント。

 

また自分の好きな色を取り入れてインテリアに個性を出すのもOKです。

 





インテリアでの色の「選び方」のコツ

 

では最後に、具体的な「色の選び方」について3つのポイントをご紹介します。

 




.床の明るさによってお部屋の広さの印象が変わる

 

床の色が暗い色だと重厚感のある落ち着いた印象ですが

床を明るくするとお部屋がより広く感じられます。

 

ご存知のように、白は「膨張色」といって

本来の物の大きさより大きく見せる効果があり

反対に黒は「収縮色」といって引き締まって見える効果があります。

 

ですから、狭い空間を広く見せたい場合は

床は明るい色にして、壁や天井も明るくする。

そうすると開放的で空間に広がりを感じることができます。

  





.天井の明るさによって天井の高さの印象が変わる

 

床よりも天井が明るい色だと、天井が高くのびやかに見えます。

逆に天井が暗い色だと、実際の天井高より低く見えますが

これは、黒などの暗い色の方が明るい色よりも重たく見えるからです。

 

ですから、寝室や書斎などを落ち着きのある空間にしたい場合は

天井に暗い色を選ぶのがおすすめです。

  

 

 



.同じ色を小物などで繰り返し使う

 

これは「色のレピテーション(繰り返し)」とも言います。

 

例えば家具のテイストや色系統にバラつきがある場合

なんとなくチグハグに感じてしまうかもしれませんが

クッションやディスプレイの小物などを同じ色で繰り返すことによって

全体を見たときに統一感があるように見えます。

 

お部屋のインテリアに似合う絵画を飾りたい時は

アクセントで取り入れる色が青色の場合

一部分でも青色が使われた絵画を選ぶとインテリアに馴染んで

おしゃれに見えます。

 

これはお部屋の模様替えにも使えるテクニックですので

ぜひ覚えておいてください。





今日のまとめ


・色の配分のコツは、「70255

=「ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー」

・ベースカラーは床・壁・天井に使うお部屋の雰囲気をつくる基本の色

・メインカラーは建具・家具・カーテンなどに使うインテリアの主役となる色

・アクセントカラーは小物やクッションなどに使うインテリアにメリハリをつける色

・床の色を明るくすると、狭い空間でも広く感じられる

・天井の色が明るいと天井が高くのびやかに見え、暗いと低く落ち着いた印象に見える

・空間の広さや使い方に合わせて視覚効果を使った色選びをする

・家具の系統にばらつきがあっても

同じ色を小物などで繰り返すことで部屋全体に統一感が生まれる

 

これら9項目をご参考いただき

お部屋のコーディネートをお楽しみになられていただければと思います。