2022/06/09 10:37

小さな子どもさんやペットがいる、アレルギーを持っているなど

家の中の空気を気にする方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな方の注目を浴びているのが建材。

 

ご存じの方もおられると思いますが

建材には空気をきれいにしてくれるものもあり

シックハウス症候群の対策になります。

 

そこで今回は空気をきれいにする建材について書いてみますので

参考にされてください。

 




室内の空気環境に影響するもの

 

人が生きるうえで欠かせないのが空気。

家の中の空気は生活の質を大きく左右します。

そのため小まめに換気・掃除して室内の空気を快適に保つことが重要です。

では一体どのようなものが、室内の空気環境に影響を及ぼすのでしょう?

 

建具に含まれる化学物質

 

室内の空気環境に大きく関わるのが、建具です。

建具に使われる化学物質が空気中に放出され、空気が汚れる原因になります。

日本では以前に、化学物質を含む建材を使ったことによる

「シックハウス症候群」が問題となりました。

 

現在は法改正により建材の使用に基準が設けられていますが

化学物質に対する症状には個人差があります。

また同様に家具からも化学物質が放出される場合もあります。

 

※シックハウス症候群

室内の空気が汚染されているために

頭痛やめまいなどさまざまな体調不良を引き起こすこと。

屋外に出ると症状がなくなる・軽くなることが特徴です。

 




花粉・ハウスダスト

 

花粉症やハウスダストなどが原因で、アレルギーや喘息に悩む方も多くいます。

さらに昔の家とちがい、現代の家は気密性が高く

室内に入り込んだ花粉やハウスダストなどが溜まりがちです。

 

 

空気をきれいにする建材

 

空気をきれいにしてくれる建材とは、自然由来の素材を使ったもの。

無垢材やい草など、昔から日本で使われており

ここからは、それぞれ解説します。

 

 



無垢材

 

自然の木を使った無垢材は、空気をきれいにしてくれる代表的な建材です。フ

ローリング・天井・壁などあらゆる箇所に取り入れられます。

木の種類により木目は色味、香りなど

それぞれ自然本来の木の質感を楽しめるのが魅力。

また時間とともに変化する風合いも、無垢材の特徴です。

 

無垢の建材や家具は有害な化学物質の含有量が少なく

木の種類により調湿効果・防虫防ダニ効果・殺菌効果などが期待できます。

 




漆喰

 

漆喰は消石灰を主原料にした塗り壁材で、海中のサンゴに由来します。

漆喰は「呼吸する」と言われ

空気中の二酸化炭を吸収しながらゆっくり固まり

その呼吸により室内の空気をきれいにしてくれます。

 

調湿効果や有害物質吸着効果に優れているので

アレルギーのある方にやさしい建材です。

漆喰は塗り方によりさまざまなテイストに仕上げられるのも

人気のヒミツ。

 




珪藻土

 

バスマットやコースターなどで人気の珪藻土も

空気をきれいにしてくれる建材の1つ。

珪藻とは植物性プランクトンの一種で

珪藻の殻が化石になり海底に堆積したものが珪藻土です。

 

表面に無数の穴が開いており

ここに水分が出入りすることで室内の湿度を調節します。

さらに有害な化学物質もこの穴に吸着し、空気を浄化してくれます。

 




い草

 

畳に使われるい草も、空気をきれいにしてくれる建材の代表格。

天然のい草が湿気や有害物質などを吸着し、湿度を調節

空気を浄化してくれます。

天然のい草のいい香りで、心からリラックスできそうですね。

 



多孔質セラミックス

 

インテリア性もアップさせられる多孔質セラミックのタイルも

人気の建材です。

珪藻土のように表面に小さな穴がたくさんあり

そこに嫌な臭いの元や有害な化学物質などを吸着します。

 

タイルのデザインも豊富でインターネット通販でも多く販売されているので

DIYとしても人気があります。

 

今回は、空気をきれいにしてくれる建材について解説しました。

 

昔から日本で使われている建材こそ

空気浄化作用に優れていることがわかりましたね!

最近は賃貸でも取り入れられるDIY用の建材も多くありますので

是非チェックしてみてはいかがでしょう。