2022/06/01 10:04


家具や建材などに使用される木材の「ウォールナット」と「オーク」

名前はなんとなく聞いたことがあるけど

どのような物なのかピンと来ないという方も多いかもしれません。

 

そこで今回は最初に

「ウォールナット」と「オーク」の違い

特徴や色についてを、2回に分けて紹介していきます。



ウォールナットとは

 

ウォールナットは、日本語に訳すと「クルミ」のことです。

ただ、家具や建材に使用されるウォールナットは

クルミ科の「ブラックウォールナット」のことを指します。

 

そして、ウォールナットはチークやマホガニーと並ぶ

世界三大銘木とも言われる高級木材で

家具材として非常に人気のある木材です。

 




ウォールナットの特徴や色の特徴(種類)とは

 

では、ウォールナットにはどのような特徴があるのでしょう。

 ウォールナットには以下のような特徴があると言われています。

 

1.衝撃に強い

2.重厚で狂いが少ない

3.加工性や接着性に優れている

4.見た目が美しい

 

そして、これらの特徴があるため

高級家具や工芸品などに使用されることも多くある木材です。

また、適度に油分を含んでいるため

人の手で触れて使えば使うほど経年変化を楽しめる

という特徴もあります。

 

では、ウォールナットの色にはどのような特徴があるのでしょう?

 

ウォールナットは

ブラックウォールナットの事を指すと前述しましたが

名前の通りブラックが入っているように濃い色になります。

 

そして、加工方法によっても濃さは多少変わってきますが

濃いブラウンから黒に近い非常に濃いブラウンを思い浮かべると

良いでしょう。

 

そして、その中に美しい木目があるため

家具に加工すると非常に存在感がある

どっしりとした印象を与えてくれます。

 




ウォールナットはどのような家具に使われる?

 

では、存在感のあるウォールナットですが

どのような家具に使用されることが多いのでしょう?

 

基本的には木材で作られる家具であれば

どのような家具にもウォールナットは使われます。

 

テーブル、椅子、タンス、ソファーなど

多岐にわたって使用されており

ウォールナットを使用している家具は重厚で

木目が美しく高級感があるため、根強い人気があります。

 

そして、ウォールナットは西洋では「富の象徴」

と言われていたこともあるほどの高級木材ですので

今でも根強い人気があり、アメリカ大統領の指揮台や

ミラノ大聖堂などにも使用されています。

 



当店取り扱い

「匠の家具」128㎝幅 ウオールナット サイドボード



また、ウォールナットを使用している家具は

色味が濃く存在感と高級感がある反面

そればかりだと重い雰囲気の部屋になってしまう場合もありますので

ご自身の部屋の雰囲気をイメージしながら

上手に取り入れていくことをおすすめします。



 オークとは

 

オークはブナ科の広葉樹のことです。

日本ではナラの木と言えばわかりやすいかもしれません。

 

しかし、日本でナラ材と言われているものとオーク材は正確に言うと違います。

ナラ材に比べるとオーク材は木目が荒く、白っぽいのが特徴です。

ヨーロッパなどでは家具だけでなく

船やウイスキーの樽などにも使用されている木材になります。

特徴としては「耐久性が高い」「木目が美しい」「ナチュラルな色合い」

といったことが挙げられます。

特に木目に関しては「虎斑」と呼ばれる特徴のある模様で

好き嫌いが分かれる部分にもなります。

 

 

 


オークとウォールナットの特徴の違いとは?

 

では、オークとウォールナットは

どのような違いがあるのでしょう?

まず、はっきりと違いがわかるのは「色」です。

 

オークはナチュラル色で明るい木材の色になります。

虎斑と呼ばれる木目は特徴的ではありますが

比較的癖の無い木材と考えて良いでしょう。

 

一方ウォールナットは、重厚な紫色も感じるような

黒に近い茶色になります。

そのため、ウォールナットで作られた家具は

重厚で高級感のある仕上がりになります。

 




そして、どんな部屋でも溶け込むナチュラルなオークと

シックで存在感のあるウォールナットは

家具にするとイメージが大きく違います。

 

また、ウォールナットは樹形が小さいため

木の表面に近い部分は白っぽくなり、濃い茶色の部分が少なくなるので

オークに比べて値段が高い木材でもあります。




当店取り扱い

「匠の家具」128㎝幅 オーク サイドボード



そして、もう一つ大きな違いは「経年変化」です。

 

オークの経年変化は

ナチュラル色から褐色へと濃くなっていきます。

 

一方、ウォールナットは色あせと表現する人もいるほど

濃い茶色が明るい茶色に変化していきます。

 

木材の家具は長期間使用できるうえに

使えば使うほど味が出てくるので

経年変化の仕方も考えて選択すると良いでしょう。

 


 

当店取り扱い

「匠の家具」50㎝幅 リビングチェスト ハイタイプ

(ウオールナット×ホワイトオーク)



オークとウォールナットはどちらも丈夫な木材で非常に人気があります。

ただ色味については真逆の性質を持っている

と言ってもいいくらいの違いがあります。


購入時のイメージも、もちろん大切ですが

使い込んだ後に「どのような変化があるのか」

これも考えて選択して購入するようにされてみて下さい。



引き続き、partⅡでは

ウォールナットの色の変化や色あせについて

ウォールナットの色あせを防ぐ方法とは

を載せておきますので、参考にされてみて下さい。