2022/03/08 14:39


今回は

「インテリアやストレス解消に効果的な色とは?」Part

3.インテリアでやりがちな、残念な色使い がテーマですので

ぜひ、参考にしてみて下さい。

 

 

 前回の記事の

2.“色”が、心と身体に影響する「メカニズム」の中で

 

色は無意識のうちにこれらの器官を刺激するため

私達は知らず知らずのうちに

心と身体にその影響を受けていることになり

色は、脳の重要な各部分を刺激し

身体の機能のコントロールに関わっているのです。


と書きましたが

 

そのため

たとえばインテリアなども色が重要となってきます。

 


「皆さんの家庭のリビングや寝室、書斎はどのような色が多いでしょう?」

また「職場にはどのような色が使われているでしょう?」

 


昨今では、コロナ禍でリモートワークを行う人が増えましたが

仕事のスイッチが入らないのは、机周りなどの作業スペースの色

周りのカーテンやブラインドの色、デスクトップの色

文房具の色が関係している可能性があります。

 




「そんな馬鹿な!」と思われる方もいらっしゃるとは思いますが

例えば、調和の取れた明るい色彩の部屋で過ごせば

明るく楽しい気分で過ごせますが

暗く乱雑な部屋では気持ちも滅入りがちになります。

 


では「明るい色ならすべて問題ないのか?」といえば、実はそれも違います。

例えばインテリアで定番の「シンプルな白」。

しかし、白だけでは思わぬ副作用を引き起こすのです。

 

なぜなら、白は明るく眩し過ぎるため、人を疲れさせる色だから

わたしたち人間が落ち着く色は反射率が60%以下の色ですが

白は90%前後も光を反射するからです。

 

そして、眩しさは視神経に負担を与え、頭痛を引き起こす原因にもなり

不安やイライラなどのストレスを生み出します。

 


また、白がもたらす清潔感は

「汚してはならない」という感覚を与え、常に緊張感をもたらします。

さらに白に囲まれていると

ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が多く分泌され

人によっては無気力になったり警戒心が強くなったり、ストイックになるケースもあります。

つまり、白だらけの空間は、肉体的にも精神的にもマイナスになるのです。


 



ですから白を使いたいのであれば

「オフホワイト」「アイボリー」など

わずかに色みを含んだ明る過ぎない色を選ぶのが、健康を損なわずに済む方法です。



そして、おもしろいデータもありますので書いておきますと

 

トルコのビルケント大学とギレスン大学が2011年に報告している

22歳~65歳の60名を対象とした調査では

無彩色の部屋は常識的で整っていると感じられる一方

有彩色の空間に比べ、快適性と満足度が低いことがわかったということ

 


さらに、双方の部屋で課題をこなす実験では

かかった時間が無彩色の部屋で平均4.8分。有彩色の部屋では4.3分でした。

そして、解答の正確さも無彩色の部屋のほうが低かったことが

確認されています。

 

つまり、「なんとなく」集中できない、疲れやすい…

というのは、実は色が大きくかかわっているということです。

 




白だけでは思わぬ副作用を引き起こす

ですから白を使いたいのであれば

「オフホワイト」「アイボリー」など

わずかに色みを含んだ明る過ぎない色を選ぶのが

健康を損なわずに済む方法といえますので、参考にされてください。