2022/01/11 09:50



今回は

「築年数別リフォーム!家はこうして劣化する」というテーマで

 

10年では既に遅いリフォーム

20年目で1,000万円近くの差が!など

築年数別の家の劣化の実例と、リフォームポイントを、ご紹介いたします。

 


家を建てるのはゴールでなく、新しいスタート!



家は建てた瞬間から、経年劣化という新たなスタートを切る。

劣化を放置しておくと最悪住めない家になってしまうこともある。



家を建てるのは、何度もあるわけではない人生の一大事業。

 


だからこそ

家を建てることが 「目標」 になり

そこで達成感と共に 「ゴール」 になってしまう人が多いのも事実です。

 



そしてよく耳にするのが「家を建てたら終わりだと思っていたのに……」 というセリフ。

しかし、家は建った瞬間から、全ての部分で 「経年劣化」 という新しいスタートを切ります。

 



さらに、この 「劣化」 を見過ごしていたら、せっかく大金を掛けて建てた大切な財産である家の価値

どんどん下がり、場合によっては住めないほどになってしまうこともあります。

 



でも、そんなにいつもメンテナンスばかりしていたら

お金と手間が掛かって仕方ないというのも本音のところ。

また、家は様々な材料の複合体でできており、それぞれが別個のスピードで劣化を始めるので

メンテナンスのタイミングの見極めが難しいというのも問題点のひとつです。

 



築年数別に、よく見かける家の劣化の実例

そして、その時々のリフォームのチェックポイント

 


1.築10年までの劣化の実例とリフォームポイント



10年では既に遅い外部木部のリフォーム。南側と北側で劣化速度が違うので

良く状態をチェックして劣化が進み過ぎないうちにリフォームを!




10年までで多い劣化

・外部木部の腐食

・シロアリ被害の開始

・全自動給湯器の故障

・浴室に面した洗面所、床下地の腐食

 

 


リフォームポイント

 10年程度まで何も手を入れないでいると、はっきり劣化がわかるのが、外部の木部

この外部木部の劣化は表面だけでなく、中まで腐食が進んでいることも多く

いったんそうなってしまうと、修繕に多額の費用が掛かるので、早めにチェック!

また10年目は、屋根、外壁、床下など、構造的に大切な部分の点検やメンテナンスの時期です。

この時期にさぼると、築20年目で大きな差がでるので手抜きをしないように注意しましょう。





2.築15年前後~築20年の劣化の実例とリフォームポイント



この時期は修理だけでなく、暮らしのグレードアップのためのリフォームをしたくなる時期。

満足のいくリフォームプランを立てましょう。




15年前後~築20年で多い劣化

・スレート屋根の劣化と内部腐食、雨漏り

・外壁ヒビ、継ぎ目の劣化による腐食

・床下の湿気、シロアリによる土台の腐食

・給排水管の劣化による水漏れ

・内装の汚れ・傷が目立つようになる

・水回りの汚れ・傷が目立つようになる

 



リフォームポイント

 

15年程度の在来工法の浴室を解体してみると

土台や窓台が、指が簡単に入るほど腐食しているケースがとても多いのです。

屋根も、一見キレイだけれど下地板が腐っていたりと

まだまだ大丈夫と思っていても、見えない部分で進行していることを忘れずに!

またこの時期は、水回りや内装の痛みが目立つようになってくる時期でもあり

「新しいシステムキッチンにしたい」 などの

「リライフ」 のためのリフォームの要望が出てくる時期と重なります。

このタイミングが、一番大きなリフォーム時期と言ってもよいでしょう。






3.築20年目を超える劣化の実例とリフォームポイント



建て替えかリフォームかで悩むのがこの時期。ここまでにどんな手入れをしてきたかに

よって判断できる。




20年~で多い劣化

・これまでの全ての劣化が更に加速

・サッシの劣化

・コンクリート基礎にクラック

 

 


リフォームポイント

 

構造部分の劣化の進み具合によって、この先進む方向が変わります。

劣化を放置してきた家とメンテナンスをきちんと行ってきた家では、

ここでのリフォームで1,000万円近くの差が出ます。

 

特に構造部分の劣化が進めば、その補修費用は、メンテナンス費用とは比較にならないほど

大きなお金が掛かるということを知っておきましょう。

そして、建て替えに必要な費用の7割以上かかってしまうようなリフォームになるのであれば

建て替えを選択されたほうがよいでしょう。

 

最後に木造住宅のメンテナンスとリフォームの時期のタイミングの表を

載せておきますので、是非参考にされてみて下さい。




リフォーム前に是非チェックしておいてくださいね。