2021/11/25 11:41
住む人の生活スタイルを考えてプランをつくることが重要です。
そこで今回から3回に分け、3つの生活スタイル別に
リフォーム事例を交えながらプランニングのポイントをお話しします。
子どもの誕生前後にマイホームを手に入れる方は多いですね。
そして、そのマイホームで暮らし始めて10年を過ぎる頃から
設備が古くなったり、ライフスタイルの変化によって
間取りが合わなくなったために、リフォームするケースは増えてきます。
特に子どもの受験が終わった後や、中学・高校に進学するタイミングが多いようです。
食事や料理を通じて、自然なコミュニケーションが取れるプランがおすすめです。
そして、子どもは成長しているものの、子育てはまだ続きます。
思春期などで年齢的に接し方が難しくなったり
外出が多くなり顔を合わせる時間が減る家庭もあるでしょう。
ですから、このタイミングでリフォームする時には
食事を通じてコミュニケーションが
自然ととれるようなプランにするとよいと思います。
また、キッチンは、今のスタイルが「壁付け型」や「クローズド(独立型)」なら
リビング・ダイニングに向かって料理をする「対面式」に変更するのがおすすめ。
料理中でも会話ができ、リビングのテレビを一緒に見れば会話が弾みやすくなります。
ダイニングでの食事中やリビングでくつろいでいるときの
子どもの様子がわかりやすいというメリットもあります。
さらに
キッチンと他の部屋・玄関・階段との位置関係にも、必ず配慮をしましょう。
玄関あるいは廊下を見通しやすい位置にキッチンを配置できれば
家事をしながら子どもの外出や帰宅の様子もわかりやすくなりますね。
このリフォームプランは、子育て世代だけでなく
LDKを家族とコミュニケーションを取る中心の空間にしたい人や
来客があった際に開放的な空間でもてなしたい人にもおすすめです。
<リフォーム事例>
昔ながらの仕切られた和室をつなげて大きなリビングに。
家族や来客との会話がはずむプランになりました。
「課題」
■昔ながらの細かく仕切られた間取りになっていて、使っていない部屋がある。
■友人や趣味の仲間などが集まることができる広い空間がない。
退職後、第二の人生を楽しむために
趣味の音楽を満喫できるスペースをつくりたいとリフォームをスタート。
来客が多いので、キッチンは位置を移動し
ダイニングやリビングとコミュニケーションが取りやすい対面式に。
広く開放的になったLDKに家族も仲間も集まりやすくなり
居心地がいいのでそこで過ごす時間も長くなりました。
キッチンをプランニングするときには
ダイニングやリビングはもちろん、家中の気配がわかるようにすることが
コミュニケーション重視のリフォームのポイントになります。
ただし、リフォームの場合、キッチンの位置や部屋の配置を変える事は
建物の構造上の制約や予算との兼ね合いがあります。
リフォーム会社などのプロに相談しながら検討を進めてください。
次回は【CASE2】二世帯同居など大家族で暮らすリフォームプラン
をお届けいたします。